2025年4月〜工学部が変わります!

ライフデザイン学部の
先生に聞きました!

ライフデザイン学部は、
2025年に大きく生まれ変わります。
改革の背景や学生たちに期待すること、
また目指す未来など、
学部長をはじめ3学科の先生にお話をうかがいました!

ライフデザイン学部長

小祝 慶紀 教授

ライフデザイン学部
産業デザイン学科

阿部 寛史 講師

ライフデザイン学部
生活デザイン学科

高木 理恵 准教授

ライフデザイン学部
経営コミュニケーション学科

亀井 あかね 准教授

※教員の所属・役職は取材当時のものです。

Q1. 2025年以降、何が変わる?

小祝学部長

まず1つ目は、学科の名称変更を行います。経営コミュニケーション学科を「経営デザイン学科」に。もともとライフデザイン学部は、日常生活や人生に関わるデザインを担う学部なので、その専門性を学科でも重視します。2つ目は副専攻制の導入です。3学科を横断的に学ぶことで、「東北地方の産業界で指導的役割を担う高度の技術者を養成する」という建学の精神に則り、地域に貢献できる人材を育成するという目標を掲げています。

亀井先生

より広く深く学ぶための大改編と捉えています。特に経営(デザイン)はテクニカルな学びではありません。ベースとなる経済学の知識を養うために、多様な視点から経済活動を学ぶ専門性に特化した科目を新たに設置します。これから入学する学生は、すでに小中高と横断型のSTEAM教育を受けているので、改変後もスムーズに対応できると考えています。

阿部先生

副専攻制の魅力は、広く多彩な分野を学べること。一方で学びの主軸は変わらず求められるので、これまで以上に専門的な学びも大切になります。

高木先生

各学科のカリキュラムはこれまで、定期的に見直されてきましたが、学科の横断的な学びは初の試みです。我々教員にとっても大きな挑戦です。

Q2. 副専攻プログラムで
何が学べるの?

小祝学部長

副専攻プログラムは、2つの軸があります。主専攻の流れをくむ専門プログラムと、学科横断プログラムです。専門プログラムはより付加価値の高い内容になっており、例えば経営デザイン学科では経済活動や社会経済システム、会計基準や簿記などを設置。他2学科の学生も受けられ、起業の際などに役立ちます。一方学科横断プログラムは、「表現・空間デザイン」「地域ストックマネジメント」「経営・ブランディング」があり、実社会に即した実践的な内容です。2年次後期から1つ選択し受講が可能です。

Q3. 専門プログラムと
学科横断プログラムの特徴は?

阿部先生

産業デザイン学科の専門プログラムは、情報化社会に必要な「情報を選別する力」「情報伝達」「デザインの広がり」をキーワードに、主に技術コミュニケーションを中心に学びます。学科横断プログラムの「経営・ブランディング」では、広く社会や企業に共通する「製品、ブランドの差別化」にフォーカスし、認知や提供価値の創出、信頼獲得に役立てるデザインを学びます。「表現・空間デザイン」では、表現技法を中心に、例えば店舗のディスプレイなど、豊かな社会を作る力の修得を目指します。

亀井先生

経営デザイン学科の専門プログラムは、経済活動や社会経済システム、企業経営や会計など、起業にも役立てられる学びを用意します。また産官学連携をテーマに、行政との協働に関する学びも設置予定です。学科横断プログラムの「経営・ブランディング」では、提供価値や認知の向上に向け、マーケティングや戦略、企画立案に必要なエビデンスやデータを扱う知識を養い、社会での実践力につなげます。

高木先生

生活デザイン学科の専門プログラムは、「地域」を見据えた学びを重視しています。フィールドに出て地域社会に目を向け、課題の発見とその解決を導けるように。地域内外の人々を結び、生活の基盤となるまちを創るデザインを学べます。他学科の学生に向けて、二級建築士対策のカリキュラムを活かした科目も検討しています。学科横断プログラムの「地域ストックマネジメント」では、持続可能なまちづくりに向けて、地域資源を活用するデザインや方法論に関する科目を用意します。

Q4. 卒業後の未来

高木先生

生活デザイン学科の学びはもともと福祉、文化、環境、空間そして地域のデザインまで幅広いのが特徴ですが、所属する学科以外の科目を学ぶことで、さらに知識の幅と視野が広がります。活かせる仕事の選択肢も増えるでしょう。公務員やコンサルタントなどに就ける可能性もあります。

亀井先生

これからの社会では、問題発見解決能力が求められます。自身の専門性を高めるだけでなく、実社会に準じた力が必要です。広い知識をもって多角的に物事を捉える力を、ぜひ4年間で身につけてください。活躍の舞台は、民間企業だけでなく行政をはじめ、シンクタンク系の研究機関もあるかもしれません。営利だけでなくソーシャルビジネスも選択肢のひとつです。

阿部先生

クリエイティビティを軸に、アウトプットできる社会人を目指してほしいです。当学科でカバーできない部分を横断プログラムで補い、多彩な才能を発揮し、広く発信できる社会人になってください。

小祝学部長

この改革で、キャリアの選択肢はかなり広がるでしょう。仮に先輩と同じ企業に就職しても、+αの知識や技術を備えた皆さんなら企業内の活性化、新しい可能性を開拓できるはずです。イノベーションを起こす人材として活躍することを期待しています。横断的な学びには、大学院進学を考える学生に最適な科目も用意しています。これまで進学のイメージがつきづらかった学生も、検討の機会となるはずです。

Q5. 高校生へのメッセージ

阿部先生

これほど多様な学びに挑戦できる機会は、なかなかありません。目標を明確に持っている学生はその夢に向かって専門性を高め、まだ見つかっていない学生も、きっと目標が見つかるはずです。多様な志向の学生に出会えることを楽しみにしています。

亀井先生

経営デザイン学科を主軸に選ぶのであれば、課題を体系的に捉え分析し、解決する力を磨くことが目標です。知的好奇心をもって、学びに挑戦してください。

高木先生

大学の新しいスローガンは「未来のエスキースを描く。」ですが、学生の頃から地域や社会の課題に関心をもって、学びをそれらと結び付けるよう意識してください。そして真剣に向き合って、実際のフィールドで活躍する未来を実現しましょう。

小祝学部長

夢は人が描く想いの最終形ですが、その夢を描くにはエスキースが必要です。ライフデザイン学部には、未来のエスキースを描くための種がたくさんあります。夢がまだ確立していなくても、将来の自分の姿がまだ見えなくても心配はいりません。自分の未来のために、ぜひ飛び込んでください。