東北工業大学

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史料センター

世界をリードし、
未来を切り拓く数々の研究。
本学ゆかりの研究者の功績が
人々の生活を豊かに彩り、
支えています。

創立50周年を機に設置された史料センターでは、これまでに蓄積してきた「知の資源」の情報を、パネルや実物、映像などを用いてわかりやすく展示しています。「人的資源」のコーナーでは、岩崎 俊一 氏、秋岡 芳夫 氏、虫明 康人 氏など、本学に関わりのある研究者の研究内容や功績を紹介。 また、地域連携等の取り組みの紹介や、同窓生から在校生へのメッセージを展示するコーナーもあります。 在学生にとっての「学びの場」であるばかりでなく、高校生や地域社会に向けて情報を発信する拠点の一つにもなっています。

Achievement

東北工業大学ゆかりの
研究者たちの功績

情報化社会の発展を支えた
「垂直磁気記録方式」を発明

学校法人 東北工業大学 名誉理事長岩崎 俊一

profile1949年東北大学工学部通信工学科卒業、同年東京通信工業(株)(現ソニー(株))入社、59年工学博士(東北大学)、64年東北大学電気通信研究所教授、86年東北大学電気通信研究所所長、89年東北工業大学学長、同年東北大学名誉教授、2004年学校法人東北工業大学理事長、16年学校法人東北工業大学名誉理事長。

1977年に発表した「垂直磁気記録方式」で、HDD(ハードディスクドライブ)の小型・大容量化を実現。2010年に日本のノーベル賞ともいわれる「日本国際賞(JAPAN PRIZE)」、14年に、「文化勲章」、米国の権威ある科学技術賞の「ベンジャミン・フランクリン・メダル(電気工学部門)」の栄誉に輝いています。本学で地域の高等教育の発展と研究成果の社会還元に尽力し、仙台市より「名誉市民」の称号も贈られました。

ベンジャミン・フランクリン・メダル受賞

多方面で優れた才覚を発揮
「暮らしのためのデザイン」を提唱

東北工業大学 工学部 工業意匠学科 教授(1977-1982)秋岡 芳夫

profile1939年東京高等工芸学校(現千葉大学工学部)木材工芸科入学。家具や玩具デザイン、建築設計などに携わったのち、53年デザイングループKAK(カック)、71年「グループモノ・モノ」を結成。77年東北工業大学工学部工業意匠学科教授・学科長、82年共立女子大学生活美術学科教授。97年死去(享年76)。

消費者ではなく“愛用者”になることを提唱し「暮らしのためのデザイン」を追求。工業デザイナーとしてだけではなく、童画家、木工家、著述家、教育者としても才を発揮しました。日本各地のクラフト産業の発展に尽力し、デザイン運動体「グループモノ・モノ」の代表も務めました。本学教授就任後は、学内に「第三生産技術研究室」を設立し、過疎化が進む地域の活性化を支援。伝統的な手仕事に光を当てました。

(上)KAKで取り組んだプロダクト「三菱鉛筆 uni ダース箱」(下)まちづくりのため地元の資源と技術で生まれた「しらきの器」(大野木工)

超広帯域アンテナ設計の基本原理
「自己補対アンテナ」を発明

東北工業大学 名誉教授 第5代学長(1984-1989)虫明 康人

profile1944年東北帝国大学工学部通信工学科卒業、49年東北大学助教授、60年同教授、84年同名誉教授、同年東北工業大学学長、89年同名誉教授・顧問。85年紫綬褒章、91年勲二等瑞宝章受章。2017年米国電気電子技術者協会(IEEE)の「マイルストーン賞」受賞。20年死去(享年99)。

現在も超広帯域アンテナ設計の基本原理として、テレビ放送やブロードバンド無線通信、携帯通信機器、電波天文学などに幅広く応用される「自己補体アンテナ」を発明。社会や産業の発展に寄与したとして、2017年に米国電気電子技術者協会(IEEE)の「マイルストーン賞」を受賞しました。寄贈された同賞銘板のレプリカが本学八木山キャンパス附属図書館本館内史料センターに展示されています。

これまで重ねてきた研究について多くの著書、論文を発表しているほか、13件の特許を取得している