東北工業大学

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※教員の所属・役職及び学生の学部・学科・学年は取材当時のものです。

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損得関係なく、何か夢中になれることを

VOL.040 二瀬 由理(経営コミュニケーション学科)

2019年8月27日、28日、第34回北海道科学大学との定期戦が行われました。今年は、8月27日に仙台89ersのホームアリーナであるゼビオアリーナ仙台で定期戦の開会式、そしてオープニングゲームとしてバスケットボール部の試合が行われました。バスケットボールの試合は、北海道科学大学の勝利でした。両大学の他のクラブの学生、教職員、その他の学生が応援する中で両チームのバスケ部の学生さんが楽しそうに、そして一生懸命に試合に臨んでいる姿を見て、私も熱くなり、少々声を出し過ぎたようで次の日の泉総合運動場で行われた試合の応援の際にはいつものように声を出すことができませんでした。そして、この2日目に行われた試合も全て熱戦が繰り広げられていました。どの試合においても、選手も応援をする人々も本当に一生懸命でした。この日は、ipadを片手に私もいろいろな競技を観戦しながら、写真を撮りましたので、ここで数枚紹介させていただきます。

サッカーの試合の様子

 

柔道部の試合の様子

北海道科学大学との定期戦の良さは、スポーツを通して大学間の友好を深めることもあります。私はバドミントン部の顧問をしておりますが、バドミントン部は昨年も今年も試合終わりに必ず、両学の学生全員で集合写真を撮るようになりました。もちろん、私は撮影係です。大学時代に人間関係を広げることは、今を楽しむためにも将来のためにも重要なことだと思います。

バドミントン部集合写真

また、應援團の顧問を任されていることもあり、ここ数年、この定期戦だけでなく様々なクラブのリーグ戦や定期戦に応援に行っています。そこでは、授業では見ることのできない学生の皆さんの一生懸命その試合に向き合っている姿を見ることができます。そして、その姿を見て私もエネルギーを貰っている気がします。

思えば、私自身が学生だった頃、学費を稼ぐことで精一杯で毎日アルバイトに明け暮れていました。ということもあって、大学では部活動やサークル活動を全くできませんでした。それが心残りであることは確かです。しかし、私には、ある意味このアルバイトが夢中になれることでした。当時、平日は家庭教師や塾の講師、休日はローラースケート場でローラースケートの貸し出しのアルバイト、長期休みは模試などの採点のアルバイトをすることもありました。その様々なアルバイトを通して培った経験は、今の大学教員の仕事にも十分役立っていると思います。

大事なことは、「何をするかではなく、夢中になれる何かがあるのか」ということです。夢中になって何かに打ち込むことは、その一瞬不安や悩みをかき消してくれます。また、夢中になっているからこそ、誰の指示もなく、自分で考え積極的に行動する力が身につくのだと思います。

就職するとなかなか自分の時間を作れないのも事実です。大学時代の4年間、学生の頃にしかできないことを無我夢中で満喫してほしいと思います。その経験が皆さんの人間力を成長させてくれると思います。

最後に、東北工業大学應援團の顧問として一言、「一生懸命頑張る人を一緒に応援しませんか?男女問わず、應援團の入団希望者をお待ちしています!!」

應援團団長の写真

二瀬 由理 准教授

研究分野:実験心理学、認知心理学
人間の情報処理的側面(知覚・認知・記憶)などを、心理実験を用いて研究しています。心理学は日常生活の中にこそ研究対象があり、非常に興味深い分野です。また、文系の学問でありながら、研究を進めるにあたってコンピュータの知識、統計学の知識などが必要になります。人に興味があり、様々なことをやってみたいという人は是非、一緒に研究しましょう。

二瀬研究室

経営コミュニケーション学科にある唯一の心理学に関係するゼミです。いつもゼミ生でない人がゼミ室に集まっている、そんな風通しのよい研究室です。そのため、部屋はいつも整理整頓されていません(笑)。いろいろな話をしながら、それぞれ自分の関心のあるテーマ(共通点は、人間に関することであるということだけ)について自由に研究を進めています。

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